振動試験を引き受ける

受託試験サービス

お客様の振動試験を、引き
受ける

お客様からお預かりした製品を、自社の装置を使って振動試験にかけ、データと報告書をお届けする。
装置を「つくる」のではなく、装置を「使って」試験を引き受ける部門の仕事をご紹介します。

  • 01受託営業

    ― あらゆる業界の相談が届く窓口

    「来月、この製品の振動試験をお願いできますか?」——受託試験の営業は、そんな問い合わせから始まります。連絡をくださるのは、メーカーの品質保証部門や開発部門の方々。振動試験装置は高額なため自社に持っていない企業も多く、また、試験の頻度が年に数回程度であれば、装置を購入するよりも外部に依頼するほうが合理的です。さらに、規格認証や取引先への品質証明のために、第三者機関による試験データが求められるケースもあります。
    お客様がどんな製品を、どんな条件で試験したいのかをヒアリングし、試験の進め方や費用を提案・見積りします。

  • 02試験条件すり合わせ

    ― 「どう振動を与えるか」
    を一緒に決める

    受託営業が案件を受注後、具体的な試験の中身を詰めていきます。営業だけでなく、試験を担当する技術者も加わり、お客様と一緒に条件を確認していきます。お客様が試験したい製品の大きさや重さ、想定される使用環境、準拠する規格(JISやIECなど)をもとに、振動の周波数、加速度、試験時間といった条件を一つひとつ決めていきます。条件の設定を間違えれば、試験データそのものが無効になったり、お客様の大切な開発品を破損させてしまうことにもなりかねません。
    お客様の要望を正確に理解し、間違いなく試験に反映する。この丁寧な積み重ねが、受託試験サービスの品質を支えています。

  • 複合環境試験とは

    環境試験とは、製品が実際に使われる環境を想定し、温度・湿度・振動・衝撃などの条件を再現して、性能や耐久性に問題がないかを確認する試験です。なかでも複合環境試験では、高温・低温・高湿といった温度や湿度の条件に振動を組み合わせることで、より実使用に近い状態を再現します。高温多湿の夏や極寒の冬でも、製品が安全に機能し、品質を保てるかを検証します。

  • 03治具設計・製作

    ― 製品それぞれを「ぴったり」に

    試験条件が決まったら、次は製品を振動試験装置にどう固定するかを考えます。その役割を担うのが「治具」です。
    振動試験では、お客様の製品を振動台の上に載せて揺らします。しかし、ただ置くだけでは正確な試験はできません。たとえば、車に搭載される部品であれば実際の取り付け姿勢を再現する必要がありますし、治具そのものが振動を吸収したり共振したりすれば、試験結果に影響を与えてしまいます。通常使う治具で対応しきれない場合には、専用の治具を新たに設計・製作します。どうすれば製品を正しく固定し測定できるか——その答えを探す仕事です。

  • 04試験実施

    ― 振動させて、測定して、確認する

    治具の準備が整ったら、いよいよ試験の実施です。お客様の製品を振動台に固定し、すり合わせた条件どおりに振動を加えていきます。
    試験中は、振動の波形やデータをモニターしながら、製品に異常が出ていないかを確認し続けます。実際に揺らしてみると想定どおりにいかないこともあり、条件を調整したり、お客様と試験の進め方を相談しながら対応していきます。
    持ち込まれる製品は、自動車部品、航空宇宙機器、家電、医療機器と多岐にわたります。あらゆる業界の、まだ誰も見たことのない開発品に触れられる。それが受託試験の現場の面白さです。

  • 05データ計測・解析

    ― 試験結果を、ソリューション
    につなげる

    データ計測や解析を行い、お客様の製品開発を技術面から支援します。たとえば、製品の強度や振動の状態をコンピュータ上で検証するCAE解析をはじめ、レーザドップラー振動計やハイスピードカメラを使って、製品がどのように振動しているのかを可視化。試験結果をもとに解析モデルを更新したり、改善策を検討したりします。
    単に試験を行って終わりではなく、得られたデータをどう活かすかまで考える。お客様の課題に合わせて、解析・計測の視点から解決方法を探り、より良い製品づくりを支えていく仕事です。

  • 06報告書提出

    ― 製品の品質を、データで証明

    試験が完了したら、取得したデータを報告書にまとめてお客様にお届けします。振動試験で得られるのは、周波数ごとの応答データや、製品の変形・破損の有無といった結果です。JISやIECなどの規格に基づいた試験であれば、その規格への適合判定も報告します。お客様はこのデータをもとに、製品が完成といえるかどうかを見極めます。
    試験の結果、製品に問題が見つかれば、お客様が設計を改良し、再度試験を依頼されることもあります。こうしたやり取りを通じて、お客様の製品がより良いものになっていく。受託試験サービスが届けるのは装置ではなく、その過程を支えるデータと報告書です。