試験装置をつくる

振動システム製造販売

お客様に「振動試験装置」
が届くまで

1台の振動試験装置がお客様のもとで動き出すまでに、いくつもの工程と、たくさんの人の手が関わっています。
お客様の話を聴くところから、装置を届けたあとのサポートまで。販売・製造部門の仕事を、流れに沿ってご紹介します。

  • 01提案営業

    ― お客様の「困りごと」から始まる

    最初の仕事は、お客様の話を聴くことです。「新製品の耐振動性を確認したい」「既存の試験機が古くなった」など、相談の内容はさまざま。お客様の業界も、自動車部品、電子機器、航空宇宙と幅広くものづくりの現場に触れられます。ヒアリングでは、試験対象のサイズや重量、振動条件、対応が必要な規格などを確認します。試験条件が決まっていない段階でも、用途や製品の特性をもとに、最適な試験方法を一緒に探ります。必要なのは、知識だけでなく、お客様の困りごとを正確に受け取る力です。

  • 02見積作成

    ― お客様の要望を、カタチにする

    お客様の要望を持ち帰り、社内の設計チームと打ち合わせます。試験対象のサイズや重量、必要な振動条件、設置環境などを整理しながら、装置の仕様を固めていく工程です。装置本体だけでなく、製品をテーブルに固定するための治具の検討が含まれることもあります。見積は営業が一人でつくるものではありません。「お客様がやりたいこと」を営業が伝え、「それを実現する装置の構成」を技術者とともに考える。仕様と価格をまとめてお客様に提示する、営業と技術者が密に協力する場面です。

  • 03設計

    ― 装置をいかに具現化するか

    確定した仕様にもとづいて、装置を設計します。お客様の試験条件を満たすために、技術者が、最適な構成を図面に落とし込んでいく工程です。エミックの振動試験装置は、お客様のニーズに応え、カスタムしている製品も多く、案件ごとに技術者が自分の頭で考え、部品を選び図面を書きます。単に装置を設計するだけではなく、設置スペースや電源事情など、稼働環境まで含めて考えるのも設計の仕事です。

  • 振動試験装置の仕組み

    振動制御装置が「どのような振動を与えるか」という条件をもとに制御信号を出力します。その信号は電力増幅器(アンプ)で増幅され、振動発生機を動かすための駆動電力に変換。振動発生機はその電力を受けて、試験品に実際の振動を与えます。
    このとき、加速度センサーが振動の状態を常に計測し、その結果を振動制御装置へ送り返します。設定した振動と実際の振動にズレがあれば、制御装置が信号を自動で補正し、狙った条件を維持し続けます。

  • 04製造

    ― 図面が、装置になる

    設計図をもとに、装置を組み上げていきます。部品の加工、組立、配線。図面上の仕様が、実際に振動を発生させる装置へと形を変えていく工程です。画面の中で完結するものづくりではなく、物理的に動く機械を一から組み上げていきます。目の前で装置が形になっていく手応えを実感できることが、この仕事の醍醐味です。完成した装置は、出荷前に工場内で性能確認の試験を行います。仕様通りの振動が正しく出ているか、品質を自分たちの手で確かめてから、お客様のもとへ届けます。

  • 05納品・検収

    ― 現場で動いて、はじめて完成

    完成した装置を、お客様の工場や研究所にお届けします。搬入、据え付け、電源や配管の接続。装置を実際に設置し、その場で動かしてみる工程です。据え付けが終わったら、要求通りの性能が出ているか、お客様の目でも確かめてもらいます。ここでは、お客様の現場に合わせて装置を調整する柔軟さと、その場で質問に答えられる技術面での対応力が求められます。装置が現場で問題なく動き、お客様に「これで使える」と言ってもらえたとき、ようやく一台の仕事が完結します。

  • 06アフターサービス

    ― 売って終わりじゃない

    振動試験装置は、一度導入されると10年、20年と長く使われ続ける設備です。だからこそ、納品後もお客様との関係は長期にわたります。
    定期点検や校正、部品交換、故障時の修理対応はもちろん、装置の不調でご連絡をいただき、現場へ駆けつけることもあります。また、使い方のご相談を受けたり、試験条件の変更に応じて改造をご提案することもあります。
    一度つながったお客様とは、数十年にわたるお付き合いになることも珍しくありません。販売して終わりではなく、装置が現役で稼働し続ける限り寄り添い続ける。それがエミックの販売・製造の姿勢です。