規格試験情報

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環境試験や振動試験に関する規格には、国内規格だけでなく、国際的に標準化されたものなど、さまざまな種類があります。製品やサービスが求められる品質を満たしているかを確認するためには、目的に合った試験規格を正しく選ぶことがとても重要です。下記では、主な規格について分かりやすく概要をまとめていますので、規格選定の参考としてご活用ください。

IEC(International Electrotechnical Commission)規格概要

この規格は、主に電気製品を評価するためのものです。環境試験の観点では、使用環境の分類や製品の試験方法、安全性の評価について定めています。また、環境試験装置そのものについても、性能試験の方法や備えるべき条件が規定されています。このIEC規格は国際的に広く利用されており、ISO規格をはじめとする他の国際規格でも引用されることが多くなっています。

JIS(Japanese Industrial Standards)規格概要​

JISとは、日本国内で製造・使用されるさまざまな鉱工業製品などについて、工業の標準化を進めることを目的に制定された国家規格です。もともとは1949年に制定された「工業標準化法」に基づく規格でしたが、2019年に法律が「産業標準化法」へ改正されたことにより、規格名は「日本産業規格」となりました。なお、英文名(JIS)は変更されていません。JISの対象は非常に幅広く、すべての鉱工業製品に対して、形状・品質・性能・生産方法・試験方法・データ、さらにはサービスに至るまで、全国的な統一を図るための基準が定められています。また、近年は国際規格をJISとして採用するケースも増えており、その場合は国際規格と同じ規格番号が用いられるため、両者を比較しやすくなっています。

鉱工業品

型式・形状・寸法、物理的性質、性能、構造、化学的性質、設計方法、原単位、能力、装備、外観、耐久度・信頼性、配置、騒音、保全性・安全度、成分、機能、試験、分析、検査、検定、その他

プログラム

電磁記録の種類、構造、品質、等級、性能、作成方法、試験、測定、その他

建設

設計方法、施工方法または安全条件

役務

種類、内容、品質、等級、評価方法、用語、記号、単位、提供に必要な能力、その他

NAS(National Aerospace Standard) 米国航空宇宙規格概要

この規格は、米国の航空宇宙分野に関する規格で、航空機やロケットなどの製造に関するさまざまな基準を定めています。規格の策定は、航空工業会(AIA:Aerospace Industries Association)の航空宇宙規格委員会によって行われています。

製品規格等

形状・寸法、物理的性質、性能、構成、化学的性質、能力、装備、外観、耐久性・信頼性、配置、騒音、保全性・安全性、成分、機能、その他

方式規格

動作、手順、手法

基本規格

計量単位、システム、状態、用語・言語、数列、分類、記号・符号、数値

MIL(Military Specifications and Standards)規格概要

この規格は、米国国防省(一般的にはアメリカ軍)が必要とする各種物資を調達する際に使用される規格です。具体的には、国防総省が制定する MIL仕様書(Military Specification)、MILハンドブック(Military Handbook)、MIL標準(Military Standard) のほか、連邦規格(Federal Standard) が含まれます。これらの規格の多くは、製品の耐環境性を評価するための試験方法を定めたものです。特に MIL-STD-810 は耐環境試験の代表的な規格で、「MIL-STD-810に準拠した試験」と言えば、この規格に基づく環境試験を実施した実績を指します。また、電子部品に関する規格としては MIL-202 や MIL-883 が適用されています。MIL-STDは長い歴史を持ち、環境試験方法の“バイブル”とも言われています。そのため、米国だけでなく、日本国内の自動車メーカーや部品メーカーにおいても、本規格が参考として広く活用されてきました。

主な振動試験・環境試験の規格一覧​

規格名対象カテゴリ規格番号
IEC環境試験規格電子部品IEC-60068
RAIL-WAY Equipment Rolling-Stock Shock and VibrationIEC-61373
ISO環境試験規格路上走行車-電気及び電子機器環境条件及び試験ISO-DIS16750-3:2012
Test Equipment for Generating VibrationISO-5344:2004
JIS環境試験規格土木および建築JIS-AXXXX
一般機械JIS-BXXXX
電気・電子JIS-CXXXX
自動車JIS-DXXXX
鉄道JIS-EXXXX
船舶JIS-FXXXX
航空JIS-WXXXX
梱包貨物JIS-ZXXXX
MIL環境試験規格ホース関係MIL-DTL8794E
航空宇宙機器の環境試験方法MIL-STD-810
環境試験方法-工学的ガイドライン 振動MIL-STD-810
環境試験方法-工学的ガイドライン 衝撃MIL-STD-810
信頼性試験方法MIL-STD-781
NAS環境試験規格ねじ緩み振動/衝撃試験

主な振動試験・環境試験の規格一覧

IEC(International Electrotechnical Commission)環境試験規格および、JIS規格との対比 IEC規格をJIS規格に対応させた規格があります。その対応と注意点がありますのでご参照ください。

使用環境例振動・衝撃発生源種類
IEC-60068-2-6 : 2007 Test Fc : Vibration(sinusoidal)JIS-C60068-2-6 : 2010
正弦波振動試験方法
振動試験を理解するための基本事項が学べます。正弦波は実際の環境と異なることが多いので注意が必要です。
IEC-60068-2-7 : 1983 Test Ga : Acceleration,steady stateJIS-C60068-2-7 : 1993(0045)
加速度(定常)試験方法
特記事項なし。
IEC-60068-2-27 : 2008 Test Ea : ShockJIS-C60068-2-27 : 2011
衝撃試験方法
機械式衝撃試験装置、または加速度、速度変化が大きければ動電式振動試験装置の使用ができます。
IEC-60068-2-29 : 1987 Test Eb : BumpJIS-60068-2-27 : 2011
衝撃試験方法
回数が多い衝撃試験は、IECで2-27と合併する予定です。
IEC-60068-2-31 : 2008 Test Ec : Drop and topple, primarily intended for equipment-type specimens.JIS-C60068-2-31 : 2013
面落下、角落下及び転倒(主として機器)試験方法
JIS-60068-2-32廃止に伴い自由落下を追加しています。
IEC-60068-2-32 : 1975 Test Ed : Free fall.JIS-60068-2-31 : 2013
に置き換えられた
IEC規格は存在しています。
IEC-60068-2-47 : 2005 Mounting of specimens for vibration, impact and similar dynamic tests.JIS-60068-2-47 : 2008
動的試験での供試品の取付方法
振動試験などの治具設計に必要な記述があります。
IEC-60068-2-50 : 1983 Tests Z/AFc :
Combined cold / vibration(sinusoidal)tests for both heat-dissipating and nonheat-dissipating specimens.
JIS-C60068-2-53 : 2014
に統合されました​
IEC-60068-2-51 : 1983 Tests Z/BFc : Combined dry heat/vibration(sinusoidal)tests for both heat-dissipating and non-heat-dissipating specimens.JIS-C60068-2-53 : 2014
に統合されました​
IEC-60068-2-53 : 2010 Tests and Guidance- Combined climatic(temperature/humidity)and dynamic(vibration/shock)tests.2014 環境試験方法-電気・電子-第2-53部:耐候性(温度・湿度)と動的(振動・衝撃)との複合試験及び指針特記事項なし。
IEC 60068-2-55 : 2013 Environmental testing– Part 2-55 : Tests–Test Ee and guidance–Loose cargo testing including bounce.JISC60068-2-55 : 2014
環境試験方法-電気・電子-第2-55部:ルーズカーゴに対するバウンス試験及び指針(試験記号 : Ee)
荷台で包装貨物が飛び跳ねる状態を再現する輸送試験です。
IEC 60068-2-57 : 2013 Environmental testing–Part 2-57 : Tests–Test Ff : Vibration–Time-history and sine-beat method.JISC60068-2-57 : 2018
環境試験方法-電気・電子-第2-57部:時刻歴及びサインビート振動試験方法(試験記号 : Ff)
短時間のランダム状の動的な力にさらされる可能性のある部品、機器およびその他の電気・ 電子製品(以下、供試品という。)の試験方法を規定するものです。短時間のランダム状の動的な力の代表的な例として、地震、爆発及び種々の移動手段によって誘発される応力があります。
IEC 60068-2-64 : 2008 Environmental testing–Part 2-64 : Tests–Test Fh : Vibration, broadband random and guidance.JIS-C60068-2-64 : 2011
広帯域ランダム振動試験方法及び指針
実際の振動は、ほとんどがランダム振動です。ランダム振動試験の理解と試験技術向上に有効です。
IEC 60068-2-64 : 2019 Environmental testing–Part 2-64 : Tests–Test Fh : Vibration, broadband random and guidance.現在作成中です
IEC-60068-2-65 : 2013 Test Fg : Vibration acoustically induced.JISC60068-2-65 : 2019 
環境試験方法-電気・電子-第2-65部:音響振動(試験記号 : Fg)
ジェットエンジン、ロケットエンジンが発生する 120dB以上の音響を再現しています。
IEC-60068-2-75 : 2014 Test. Eh : hammer tests.JIS-60068-2-75 : 2004
ハンマ試験
製品に他の物体が衝突する環境をハンマで再現しています。
IEC-60068-2-80 : 2005 Test Fi : Vibration mixed mode.JISC60068-2-80 : 2009
環境試験方法-電気・電子-第2-80部:混合モード振動試験方法(試験記号 : Fi)
自動車エンジンや、回転する機械の振動を再現する試験です。Sine on random、 Random on randomなど、Sineの掃引速度と制御誤差の関係が示されていいます。
IEC 60068-2-81 : 2003 Environmental testing–Part 2-81 : Tests–Test Ei : Shock–Shock response spectrum synthesis.JISC60068-2-81 : 2007
環境試験方法-電気・電子-第2-81部:衝撃応答スペクトル合成による衝撃試験方法
衝撃応答スペクトルで試験の厳しさを規定する衝撃試験です。ロケットの段間分離衝撃で使用されています。
IEC-60068-3-3 : 1991 Guidance,Seismic test method for equipments.JISC60068-3-3 : 2000
環境試験方法-電気・電子-機器の耐震試験方法の指針
一般耐震試験と特別耐震試験についての指針が記載されています。
IEC-60068-3-8 : 2003 Environmental testing–Part 3-8 : Supporting documentation and guidance–Selecting amongst vibration tests.JISC60068-3-8 : 2006
環境試験方法-電気・電子-第3-8部:振動試験方法の選択の指針
正弦波、ランダム、混合モードをどのように選択すべきかの指針です。
IEC-60068-3-9 : Selecting amongst shock tests 未発行審議中特記事項なし

JIS規格検索

各JIS規格の検索および閲覧は、JISC(日本産業標準調査会)のサイトで行えます。​
※JISCサイトでは、JISの閲覧が可能ですが、印刷・ダウンロード・購入はできません。閲覧には利用者登録等が必要となる場合があります。​

JISC日本産業標準調査会

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ISO・IECなど海外規格検索

ISO・IECなどの海外規格は、日本規格協会のJSA Webdeskで検索・購入できます。​
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日本規格協会 JSA Webdesk​

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